いかすぜ、北欧アフロ・キューバン・ジャズ |
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2022年 07月 24日
しかし、こう暑いと、ドロドロしたジャズなんかはキツイ。それで、北欧ジャズなんてはどうかしらと思う。
おそらく、北欧のジャズマンにあっても、米のウエスト・コースト・ジャズの影響力たるや計り知れないものがあったことだろう。模倣していくうちに、そのクール感は遺伝するのが当たり前。クールで冷ややか。熱帯夜をのりきるための白夜のジャズ。 これは、知る人ぞ知る。GOSTA THESELIUS Cobraという7インチEP盤。 ゴスタ・スセリウスという人は私ほとんど知らない。スウェーデンのストック・ホルムに生まれスウェーデン・ジャズ界では有名な人で、ビック・バンドのリーダーで作編曲家で、かなりの数のスウェーデン映画の音楽も手掛けているらしい。それくらい。 それで、7インチEPの一曲の片面の二曲目に”Cobra”というナンバーが収められているんだけど、これが、ちょっとびっくりする秀逸なアフロ・キューバン・ジャズ。17人編成のビック・バンド。アルト・サックス、アルネ・ドムネルス、トランペット、ベンクト・アレン・ウォーレン、トロンボーン、オキ・ペルソン、メンバーはスウェーデン・ジャズ当時の俊英。この水準の高さを思い知る。何度も針を降ろしてしまう中毒性のあるナンバー。 これを最初に発見したクラブDJはホントに凄い。このEP4曲入りなんだけど、あとの3曲はこう言ってはなんだけどまあまあそこそこのナンバー、だが、このナンバーときたらイントロからグッとくる。高揚感、おそらく、これを掘ったDJがブルブルと鳥肌立ったことは容易に想像できる。 そして、Cobraコブラという強烈なタイトルを持ちながらも、なぜか、今まで時代に埋もれていた。スウェーデン・ジャズ界はこの事実をどう受け止めるのか。(笑) しかし、クラブDJたちは、このようにハード・バップに何気なく入っているアフロ・キューバン・ナンバーそれを貪欲に追及している。それは何よりフロアで踊る、盛り上がることを前提としてではあるが、これはそれまでの私を含めたジャズ・マニアの感覚はなかったことである。我々世代はジャズ名盤の良し悪しをレコード盤でとらえた、だが、クラブDJは、ノレルか、ノレナイか、曲でとらえる。 かって、パーカッションの入ったジャズ・レコードはジャズの重鎮たちによって敬遠された時代があったことは確かだ。パーカッションというならまだいい。コンガ、ボンゴ入りはアカンネと。ボンゴ? 話しを変えて、このレコード、私のは一曲目にキズがあって、あるのか、プレスミス?、パチ!、パチ!となる。それが、多少気になっていた。それで、以前、状態の良いものに買い替えたんだけど。それほど、高価でもなかったし。そう、このレコード、それほど、高くないんだよね。 ところが・・・、その買い直した盤、昨日、久しぶりに取り出したら、なんと、盤の表面がテカテカになっていて。そう、北欧盤あるあるのビニ焼けの軽い状態になっていて。そうだな、このところの気温、そして、雨が続いて湿度もあった。もっと、保存に気をつけるべきだった。チクショーという気持ちに。うん、過去に北欧盤EP何度か数枚ダメにしている。それで、除湿器も買った。それで、ヨーロッパのEP盤を全点検する・・・。 夜も更けてそのほか被害はなかったようだ。安心して寝る。 ヨーロッパEP盤にはこうしたアクシデントがつきまとう。考えてみれば、北欧の亜寒帯気候、ツンドラ気候とここ日本の高温多湿このような場所から連れてこられた北欧EP盤こそ、いい迷惑だろう。だから、北欧EPのコレクションなんかやめるべきか・・・。 だがだ、私の経験からいって、この塩ビ焼け、なるものと、ならないものがある。つまり、なるものはいずれなるし、ならないものはならない。これが不思議だ。 ドイツ盤はならない。英国盤ならない。ポーランド盤もならない。フランス盤もならない。イタリア盤は一部(music)なる。オランダ盤一部(delta)なる。デンマーク盤、スウェーデン盤なりやすい。とくに、(metronome)がやばい。この(metronome)もなるものとならないものあり。あくまでも私見だがご参考までに。 このレコードも、同じレコード番号、を同じ、保存状態(二枚そろえて同じ場所に収納)していたのにも関わらず、一枚はなり、一枚はならなかった。 今回の被害状況を受け、至急対策本部を設立、なるべく、部屋の換気をよくして、湿度計を設置、湿度58パーセントを超えたところから除湿。収納ボックスの蓋はしない。二段重ねはしない。ぎっしり詰め込まない。床に置くより、なるべく部屋の高い位置に。ビニ焼けのひどい状態になると、盤に凸面ができて、酸っぱい匂いを発散する。この匂いを愛犬ポチに憶えさせ、この匂いがするようになったら、わんわん吠えさせるようにする。 うん、それよりもなによりも、この時期、デンマーク盤とスウェーデン盤のEP盤をサランラップでくるんで冷蔵庫で保管しようかと真面目に考えている。(なんの根拠もありません。マネしないでください) この盤もう一枚買い替えるか。どいうわけか、難があるレコードを買い直して、結果オーライということになることは稀だ。買い直したらセカンド・プレスだったり、音がイマイチだったり、キズがないのに音の底にノイズ感があったりする。これは一体なんなんだ。レコード買い直しのタタリだろうか。 だから、私は、この盤はキズあり盤とビニ焼け盤の二枚を所有。この程度のビニ焼けならば、ボリュームを上げて聴くことによって、サーフェイス・ノイズもそれほど感じない。だから、今の程度のビニ焼けの状態を保てる限り、これはこれで当分いくつもり。しかし、レコード・コレクションとはなんとも果てしないことよ。 このレコード、あるディスクガイドでこの盤を紹介しているDJの方から、音圧が低いものがあるので注意、という記事を読んだことがある。 私の所有の二枚、確かに、一曲目やたら、音圧が低い。だが、目当てのCobraでだいぶ持ち返すが。もしかしたら、この二枚は、音圧が低いものだったかも知れない。 うん、三枚目、狙うか。 しかし、レコードの保管と、夫婦のカンケイというのは似ている。買ったはいいが、(結婚したはいいが)奥の方にしまったまま放置しておくと、レコードの方(奥方の方で)でむくれる。たまに取り出して、アーダ、コーダと、ゴキゲンを伺わなくてはならない。
by senriyan
| 2022-07-24 18:09
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