あの日、アストラッド・ジルベルトが歌わなかったら |
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2023年 07月 17日
シングル盤『イパネマの娘』はジョアン・ジルベルトが歌う場面がカットされたヴァージョンであるが、「ナニ、ジョアン・ジルベルトが歌っていないなら、ゲッツ/ジルベルト、そのタイトルに偽りありじゃないか」と思った私も、そういえば、アストラッドもジルベルト。タイトルに偽りなし。彼女が生涯にわたってジルベルトを名乗っていたことを思い出す始末なのだ。
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by senriyan
| 2023-07-17 20:37
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2023年 07月 09日
『Aquariana』Burton Greene BYG 1969
もしかしたら、フリー・ジャズとは定年退職した人が聞く音楽なんじゃないか、 などという思いが芽生えてくる。 定年退職、それまでは、懐かしの西部劇や「暴れん坊将軍」だったわけだが、なぜか、ここきてフリー・ジャズそのワードがふと確信めいて頭をよぎることとなる。 そんな思いから手にとった一枚・・・、 このマイナーなフリー系ピアニストについて書かれたものはあまりにも少ない。まともに評価されたことすらないだろう。 この人につきまとうのは、きっと、ハッタリとかいかがわしさなどという言葉だろう。 サン・ラーがこのアーティストについて語ったとされる「バートン・グリーンには気をつけろ」というのはこうしたことを意味しているのではないか。 「あれはニセモノだからと。つるんでいると同じ仲間にされるぞ」と。 私もそう思わないでもない。正直書けばそう感じないこともないこともない。 本作などは、ヨガ、瞑想、東洋思想が意識の流れのように音のバックボーンに存在する。そして、「ハレクリシェナ、ハレラマ~」と沈痛な趣をもってしてバートン・グリーンによって詠唱されるやその胡散臭い思いは確信へと変わる。 それら評価、風評は、いかにこのアーティストが異端であり、音楽シーンの薄暗がりのなかをさ迷っていたことをただただ痛感する。 だが、私はなぜかこのピアニストが好きなのだ。この感覚は自分でもよくわからない。まず、私には、このアーティストが音楽的に優れた力量、レベルにあるのかの判断できない。クラシックや現代音楽の素養を感じさせることは間違いないが、そうした経験が作品にしっかりとした土台となっているかは多くの疑問を残す。 ただ、確実に言えることは、当時の同年代の新進気鋭のジャズピアニストたち、ポール・ブレイ、デニー・ザイトリンのようには成れなかったし、ボブ・ジェームスのようなフリーからフュージョンへと鮮やかな転身もこの人の身において起こることはなかったということである。 とはいえ、2021年に84歳で亡くなったバートン・グリーンさんの名誉のために言っておきたいが、本作『Aquariana』は極めて興味深い作品である。ベーシストが二人、一人のベースはチェロ的な役割を果たす。Aサイドの感覚は早すぎた音響系という評価も見いだせるだろう。 フランク・ライトなど共演で知られるArthurJones/アーサー・ジョーンズの参加も重要な要素に絡んでくる。さらには、Jacques Coursil/ジャック・コーシルが参加しそれら喧噪のつかの間に美しいソロをプレイする。それらを要因として、米時代のESPレーベルでリリースされた二作品より肉付けは成功し、音楽的表現は前進していると思わざる得ない。 だが私は実のところ、音楽的前進どうのこうのは本当はどうでもいいのだ。極論言ってしまえば、私はハッタリだろうが、いかがわしいだろうがこの音楽が好きなのだ。いや、この真っ当なハッタリ、いかがわしい漂うがゆえこのアーテスト、この音楽に惹きつけられるのだ。 結局、定年退職したことによって、こんな音楽が精神的に受いられる余裕ができた、というただそれだけのことのことなのだろうか。 いま多くの良識ある人々によって良識が叫ばれる時、私は少しばかりの恐れを感じてしまうようになった。 その正しさとはまぎれもない正であり圧倒的に正しい正でもある。 今年86歳になる男性がひもじさのあまりコンビニで160円のおにぎりを万引きして警察に捕まった。これにその圧倒的な正論がどれほど有効だというのだろうか。 なぜか、今、『Aquariana』Burton Greeneを受け入れられる自分がいる。真摯に向き合える自分がいる。これはなんなんだろうかと考える。 私はここにある喧噪に身をゆだねていると、自分でも気が付かないうちに縮こまっていた感覚がゆるやかに解放されたような気分になる。 きっと、ジャズそのものがそうであるように、この音楽に、正論も曲論もないのだろう。ポール・ブレイ、デニー・ザイトリン、ボブ・ジェームスにも成れなかった狐感のジャズ・ピアニスト。ハッタリ、いかがわしさ、だが、この時代このシーンで自らもがく、うごめく、このピアニストに嘘のない圧倒的なリアル・真実を感じてしまう。 #
by senriyan
| 2023-07-09 22:26
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2023年 07月 03日
Everything But The Girl エヴリシング・バット・ザ・ガールの「Night and Day」が収められたシングルが発売されたのは1982年のことだ。英インデイレーベル、チエリィ・レッドからそれぞれアルバムをリリースしていたトレイシー・ソーンとベン・ワット、彼らは同じハル大学に在籍しており、この時レーベル側の意向によって、二人はエヴリシング・バット・ザ・ガールとしてデビューを果たす。その一枚目が、そうこのナンバーだった。それはかのコール・ポーター作曲によるジャズ・スタンダード「夜も昼も」のカバー曲。 ここで重要なのは、エヴリシング・バット・ザ・ガールとしてのベン・ワット、彼は英国を代表するジャズ・ミュージシャン、トミー・ワットの実息子であったという事実であろう。きっと、幼少のころリビング・ルームにはビリーホリディが歌う「Night and Day」が子守歌のように流れていただろう。 あの頃の英国にジャズの気配をもたしらものの要素として、サイモン・ブースがジャズレコード屋で働いていたということ、そして、ベン・ワットが英ジャズ重鎮トミー・ワットの息子だった。この事実は大きいと思う。 #
by senriyan
| 2023-07-03 15:40
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2023年 06月 26日
あいも変わらずレコードを買っているが、あの頃レコードは中古レコードを掘るというより届くものだった。そう新譜のそれは遥々英国から。ラフ・トレード、チエリィ・レッド、クレプスキュール、コンパクト、エルなどのインディーレーベルたち。かって小西康陽さんが黄金時代と語ったニューウェーブの時代。 思えば、1980年代、あの頃、音楽マニアは何を基準にしてこれらレコードを買っていたのだろうか。もちろんネット情報などない時代。雑誌、もちろんそういった雑誌もあることにはあった。だが、それら新譜のレコードたちは本国で発売されるやエア便に乗せられそれほど時差のないうちに輸入盤店のコーナーに並ぶ。つまり、買おうか迷ったレコードが雑誌にレコメンドされるのは少なくとも数週間あとのこと。 #
by senriyan
| 2023-06-26 18:39
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2023年 05月 27日
『This is "RUFF"』 LONESOME TRAV'LIN'BLUES 投稿が少なくなってきているこのブログに訪問された貴方様は、よほどのジャズ好きでいらっしゃるようです。ようがす今日は手ぶらじゃ返しません。 ちこっと、これでも読んでいっておくんなせえ。 ロニー・ラフという白人のバリトン・サックス奏者がリーダー、ピアノ、ベース、ドラム。 レーベルがBLUE DIAMOND RECORD COMPANY ネットで検索してみてもはじかれた。まあ、別にたいしたことのないレコードだが。 こういうレコードをみつけて買っているときがいちばん楽しい。 マイナー・レーベルがジェリー・マリガンの三匹目のドジョウを狙って作られたレコードかと思ったんだけど・・・。 ロニー・ラフのそれは狙いなのかはたまた単にヘタなだけなのか、ルーズな黒人的ノリが身上。 「オレは、マリガンなんかのマネはしねえぜ、ジャズは黒いノリが一番よ」私は、白人が黒人的にやる感じ、またはその逆が好き。 レア盤自慢をしたいわけではなく、アメリカにはこんな日本に入ってこないようなこんなレコードいっぱいあるんだろうなと実感する。 ただ、SNS時代この写真をアップするだけでこのレコードが少しは報われるような気がする。 #
by senriyan
| 2023-05-27 15:37
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